第10回地方セミナー in 高知 開催報告

 このたび、高知で第10回地方セミナー(高知県周産期症例検討会との併催)を開催させていただきました。

 高知県の出生数は他県に比較し非常に少なく5000人/年を切っています。しかし周産期特有の様々な問題は分娩の数にかかわらず母児や家族、そして周産期の現場に難しい悩みや葛藤をもたらします。高知には周産期を専門に取り組まれている臨床心理士は残念ながら居ないため周産期精神保健の部分、すなわち「こころ」の部分は既存の周産期スタッフで担っているのが現状です。

 そこで今回は臨床心理士として様々な症例を経験されてこられた永田雅子先生をお招きし、実際に臨床の現場で悩みながら取り組んできた症例について永田先生の専門的な知見を頂きながら振り返りを行い、次いで「こどもを家族に迎えるということ」について永田先生からご講演を頂き、「妊婦と家族のこころに寄り添う」ために今自分たちには何が出来るのか、について意識の共有を行いました。

 当日は50名を超える多職種の方々に参加いただき、また側島先生、堀内先生にも駆けつけていただき熱いディスカッションを行うことが出来ました。それぞれ課題と目標を胸に新たな気持ちで臨床現場に向かう活力となる会になったのでは無いかと感じています。この会をきっかけに高知県にも周産期精神保健という新たな芽が育まれることを期待いたします。

 素晴らしい発表をして下さった演者の方々、ご講演いただいた永田雅子先生、そして参加してくださったすべての皆さんに改めて御礼申し上げます。                     

(世話人:永井 立平) 

         参加者内訳

第10回地方セミナー in 高知

高知県周産期症例検討会

(第10回日本周産期精神保健研究会地方セミナー併催)

 

日 時:平成29年9月9日(土) 14:00~17:00

会 場:高知医療センター くろしおホール

テーマ:「妊婦と家族のこころに寄り添う

    ~妊婦さんやご家族が様々な困難に直面した時、私たち医療スタッフには何ができるのか?~」

司会進行:高知医療センター産科 林 和俊

 

プログラム

14:00~ 開会のごあいさつ

14:05~ 「児が職権による一時保護となった統合失調症合併の一症例」

       高知大学医学部附属病院 助産師 谷内彩乃

       高知大学医学部附属病院 小児思春期医学 浦木諒

14:35~ 「妊娠中に13トリソミーが判明した症例 2例」

       高知医療センター すこやかBフロア  矢野 真奈美、井崎 千紘

                NICUフロア  上杉 直子

                手術看護部  大砂 ゆかり 

15:35~ ディスカッション 

~休 憩~

15:55~ 「子どもを家族に迎えるということ-赤ちゃんと家族の関係を支えるためにー」                                                  

       座長 高知医療センター産科 永井 立平

       名古屋大学心の発達支援研究実践センター  教授 永田 雅子先生

16:55~  閉会のごあいさつ  

第10回地方セミナー.pdf
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