第3回日本周産期精神保健研究会 プログラム概要

1日目(1月27日(土) 9時~17時(予定))

会長講演   “今、社会の変化の中で私たちにできることは?”

 永田雅子(名古屋大学心の発達支援研究実践センター)

 

一般演題

  

特別講演Ⅰ  新生児行動観察(NBO):

       最も困難な状況でも脆弱な家族や病気を持つ赤ちゃんがお互いを知ることを助ける支援

   Campbell Paul(豪:王立小児病院/メルボルン大学:乳幼児精神科医)

 

*新生児行動観察(NBO)は、ブラゼルトン新生児行動評価(NBAS)を改良したもので、臨床家と一緒に、親が赤ちゃんの行動的能力を観察できるようサポートされ構造化されたプログラムです。親と子の関係性の促進につながる、関係性を基礎としたデザインであり、世界20 か国の臨床現場、母子保健の分野、新生児訪問や養育支援訪問の場に導入され、母親のメンタルへルスの指標の改善、親子関係構築促進等の効果が報告されています。講師は世界中でNBOの研修をおこなうとともに、NICUでの臨床にもNBOを活用し、家族と赤ちゃんとの関係支援を行っています。今回は、NBOを使ったリスクのある赤ちゃんと家族へのアプローチについて講演いただきます。

  

シンポジウム 

 多職種で支える―胎児診断からNICUでの支援をめぐって

    

*胎児診断で横隔膜ヘルニア(CDH)と口唇口蓋裂が判明。NICU入院後の経過も安定せず、長期入院を経て、在宅医療で退院となった事例を取り上げます。妊娠中から退院まで、かかわる職種それぞれの立場から、どう事例を考え、職種の専門性としてどうかかわっていくのか、妊娠中・急性期・安定期(同胞とのかかわり)・退院にむけての4期分けて検討をしていきます。産科医・助産師・新生児科医・心理士・理学療法士(PT)・社会福祉士(SW)それぞれの立場からの視点を共有し、支援の方向性についてディスカッションをしていきます。

 

 

2日目(1月28日(日) 9時~17時(予定))

一般演題

  

ラウンドテーブル 

 多機関で支える―地域との連携をめぐって

   

*周産期医療の場の中で、気になる親子をどう地域につないでいくことができるのか、石川県の取り組みを、精神科クリニック、産科クリニック、児童相談所、保健所といった関係機関の代表の方にそれぞれお話をいただくことで、立場による視点の違い、連携をおこなっていくうえで大切なことを共有する機会としていきます。

 

 

特別講演2 生まれた命にありがとう 

野田聖子(衆議院議員)×恩田千佐子(中京TVアナウンサー)

   

*お子さんはNICUに長期入院となり、多くの手術を乗り越え、今年から小学校に入学しています。母として、妊娠・出産・NICU入院中に感じられていたこと、医療的ケアの必要な子どもを家に迎えるということ、そして地域の子育ての中で感じられていたことをお話いただきます。インタビューアーとして中京テレビの恩田千佐子アナウンサーをお迎えし、率直な思いを語っていただこうと思っています。

 

パネルディスカッション “いのち”との出会いを支える 

 兵頭麻希(広島大学産婦人科・伝子診療部/産婦人科医)

 山下洋(九州大学児童精神科/精神科医)

 安田彩子×丹羽早智子(名古屋第一赤十字病院/小児科医×臨床心理士)

    

*おなかの中にいる赤ちゃんとの出会いについて、NIPTなど胎児診断をめぐる課題も交えて兵頭先生に、精神的な不安定さを抱えた家族と赤ちゃんの出会いをどう支えていくのか、周産期のメンタルヘルスについて山下先生に、そして、18トリソミーを中心に出生から在宅まで移行の話を臨床の場から安田先生と丹羽先生に話題提供をいただきます。そのあと、パネリストだけではなく、フロアも含めて周産期保健のこれからについて皆様とディスカッションしたいと思います。                 

 

 *その他、ワークショップや企画展示として写真や家族の会からの出展などを検討しています。プログラムの詳細については随時、HPにあげていきます。